2016年11月11日金曜日

人の意識、考え

フィールドであるブケディアにつきました。
今回は2つの学校を訪問しました。
それぞれ異なる今の現状を確認することができました。



行った学校はそれぞれ
・カパリス小学校
(去年、今年と給食を作りに行った学校です。詳細はこちらの記事になります。)
・トコロ小学校
(去年メンバーの杉村侑芽さんと一緒に運動会を開いた学校です。詳細はこちらの記事になります。)

まずカパリス小学校です。









上の写真らから、僕が伝えたいことは全部の教室が崩壊してしまったことです。



2、3週間前に雨が降ってしまったことが原因とのことでした。
今は晴れているため、授業を行うことができますが、雨が降っては授業を行うことができません。
今年の3月に来た際には、地元のコミュニティやPTAが自分たちの教室をrenovateしようとして努力を続けていました。
(詳細はこちら)
その努力を1番近いところで見守っていたものとしてはすごく残念です。



ただ現地ではまだたくさんレンガが余っているとのこと。
打開策は必ずあると僕は思ったし、そのように伝えましたが
今日先生方とお話ししたところ感じたのはモチベーションが少し心配です。



次はトコロ小学校です。
現地で購入した飴をお土産に配って来ました。



ここトコロでは2つの大きな変化が見えました。
①生徒数が
250(2014)→269(2015)→354(2016)
と一気に今年の生徒数が増えたこと。
②9人の子供が卒業試験を受け、4人が合格したこと。
です。



というのも、そもそもウガンダでは中学校に進学するために、7年時(P7)に卒業試験(PLE:primary leaving examination)を受けなければなりません。



ウガンダでは教育費や学校に通うために必要な交通費を払えない家庭が多く、7割の子供がP7に達するまでに中退(dropout)してしまうのです。
(参照:Factor sheet 2015, Ministry of Education and sports, P3, http://www.education.go.ug/files/downloads/Fact%20Sheet%20%202015.doc, I watched 11/11/2016)



トコロ小学校ではP7に進み、卒業試験を受ける生徒が出たことは史上初のことでした。



そして学校で今年のPLEにおいて合格者が出たことがコミュニティに伝わり、
親の教育関心が高まり、子供を学校に通わせる家庭が増えた
という良いサイクルが生まれたのではないかと、自分は分析しています。



また先生の話から去年頂いた寄付のボールペン(富本様とコミュニティ&カフェはなはな様より。記事はこちらです。)
を見て、親が子供を学校に通わせることを決めたという嬉しい話も聞きました。
改めて当時、ご協力頂いたコミュニティ&カフェはなはな様に感謝申し上げます。



ウガンダの人口の8割は農業に従事していると言われています。昔の日本にもいた水呑百姓と言われるような、貧しい農業従事者も僕がまだ見えないところで、たくさんこの国に存在しているはずです。



ただ、それを前提においても



先生方や現地の人たちと話して感じるのは
やはり物事には人の意識や考え方が大きく関係することなのではないのかと感じます。



人がそもそも良さを実感しない限り、人は動かない。当たり前のことです。
教育を受けるメリットを実感して、初めて親は子供に投資する。



僕らが来たことで、彼らの教育に対する意識、考え方に何かしらの変化を及ぼしたのであれば、これほど嬉しいことはありません。



まず、誰よりも最初の一歩を踏み出すこと
最初の一手を差し出すこと
今の僕を作ってる大きな言葉です。
これからも忘れずに、そして実践していきたいと思います。

WATARIDORI PROJECT

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